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絵具の特徴を知るー透明色・不透明色ー表現力を上げるために

皆さんが普段使っている絵具、その絵具の中に透明色と不透明色のものが混在しているのはご存知でしょうか? 今回ここでまとめる内容におきまして、例外があります。それはアクリルガッシュ絵具これは「不透明のアクリル絵の具」という意味がありまして、完全に不透明色の絵具になります。また、日本画の絵具(岩絵具・水干絵具 など)は完全にふとうめいになります。ポスターカラーもほぼ不透明色になります。

この例外をのぞきまして、油絵具・水彩絵の具・アクリル絵の具には透明色と不透明色なかには半透明色・半不透明色が混在しています。

皆さんが画材店で絵具と購入するときにどこをみて決めていますか?色味と値段という方がほとんどではないでしょうか。そこに追加していただきたい項目が色の特徴です。色の特徴というのは掘り下げていくとかなり深い世界で難しくなってしまうので、まずは透明度を見てみると良いでしょう。

絵具のチューブの裏側を見てもらうと、そこに小さな文字で透明度の表記がされています。知ってましたか?「不透明」「半不透明」「半透明」「透明」の順で透明度が高くなっていきます。わかりやすい「白」を例に挙げると「チタニウムホワイト=不透明」「ジンクホワイト=半透明」という表記になっていると思います。なので、ジンクホワイトを使って白が思う様に出ないというのはジンクホワイトが半透明だからなんですよ。

また、文字での表記がないものも中にはありまして、四角が描いてあって「白抜きの□=透明色」「塗り潰しの■=不透明」この場合半透明は白抜きの四角に斜線、半不透明は白抜きの四角に斜線で半分塗り潰してあります。

この透明度表記というのは、当然カタログやカラーチャートにもちゃんと記載されています。これを見てみると普段何気なく使っていた色が半透明色だったとか、透明色だと思っていた色が実は不透明だったりもします。一度じっくりと見てみる機会を作っていただけるといいとおもいます。

■透明色と不透明色 どっちがいいの?

透明色と不透明色が混在していると言いましたが、色を選ぶ場合にどちらを選べば良いのでしょうか?

それは、皆さんの表現方法によって決まってきます。油絵の様に色を重ねていって深みのある画面に仕上げていくのであれば、透明色の絵具を選ぶ方がいいと思います。それとは対照的にしっかりとそれぞれの色を発色させて描く表現方法をしている方は、不透明色の絵具を選ぶべきだと思います。透明色の絵具では思う様に色が出ずに求めている表現と程遠いものになってしまうでしょう。

また、色の特徴として注意しなければいけないこともあります、それは透明水彩絵具です。名前に「透明」とついているので、全ての色が透明色だと思っている方が多い様です。これも絵具のチューブの裏やカタログを見ていただけるとわかりますが、不透明や半透明の色が案外あることに気がつくと思います。

■白を混ぜて作られた色は 透明色ではなくなる

透明水彩や油絵具において、白を混ぜて作られた色は、絶対に透明色ではなくなります。ピグメント表記でpt-6というのが白色のピグメント(色の元成分)になります。これが混ざっている色「水色・ピンク・薄紫」などはどうしても不透明の絵具になってしまいます。なので透明色の絵具とは発色が若干異なったりということがあったりします。

■自分の表現力を最大限引き出すために

今回まとめた色の特徴を頭の片隅に置いておくだけで、自分の表現力に磨きをかけることができるかもしれません。

 

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