水彩紙のあれこれ

水彩紙は種類がたくさんあります。値段も特性も様々です、自分にあった一枚を見つけてください。

■基本形状

●シート(平版)

     大判で一枚一枚バラバラです。自分の好きなサイズにカットして使用します。

              大判を4分割したものを 四つ切  8分割したものを 八つ切 といいます

●スケッチブック

     入門、中級用の紙が多く気軽に使うことが出来ます。

     パットタイプのようにバラバラにならないので持ち運びに便利です。

●パットタイプ

     左辺だけ糊付されたタイプ、バラして一枚で使うことも出来ます。

●ブロックタイプ

     四辺糊付されたタイプ、水を多く使用して描いても波打はおきにくい。

●ボード

     ボードに水彩画用紙を貼付けてある物です。水貼りする手間が省けます。

■紙の厚さ

紙の厚さは1平方メートルあたりのグラム数、または、紙の一連つまり1000枚の重さで表します。

例えば190g と300gの紙では 300gの紙の方が厚手になります。

■紙目の種類

細目(ホットプレス) 中目(コールドプレス) 荒目(ラフ) があります。

紙の種類によって紙目は変わってくるので、自分の画法にあった紙を見つけるのも

楽しみのひとつです。

水彩紙 種類別の特徴

代表的な水彩紙のブランド別・種類別の特徴をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

■アルシュ ARCHES 

フランス製の画紙で、約500年にわたり世界中で使われてきた100%コットンで中性の紙です。

世界一の水彩紙といえます。紙目の種類は、荒目・細目・極細があります。

絵具の伸びがよく、美しく広がってむらになりにくい、発色が良くグラデーションなどの表現がしやすい紙です。紙の表面も強いので重ね塗りをしても大丈夫です。

水はじきは強めです。絵具が乾燥するとやや色は沈みます。

にじみ・ぼかし には最適な紙です。リフトには向いていません

あらゆる技法にバランスの良い最高の水彩紙ですが、値段が高いのが難点です。

■ラングトン The Langton   プレステージ

イギリス製の紙で、英国王立水彩画協会の推薦を受けています。紙目の種類は荒目・中目・細目があります。高級水彩紙のラングトンの中でも「プレステージ」は最高級水彩紙に位置します。プレステージの300gはたっぷりと水を使った描き方をしても波打ちしにくく、強靭な紙肌を持ち、にじみ・吸い込み共にすばらしい画紙です。発色も問題ありません。

アルシュ同様、リフトには向きません。

アルシュに比べて値段が安いのも魅力です。

■ラングトン The Langton

ラングトンプレステージはコットン100%ですが、こちらはパルプ100%になります。

すべてにおいてバランスのとれた大変扱いやすい紙になっています。

紙の厚みはプレステージと同じ300gです。

■ランプライト Lamp light          2013年発売!

水彩紙「ランプライト」は優しい暖色の白地とコットンパルプによる豊かな彩色性をコンセプトに開発された高い適正バランスを持った専門家用水彩紙です。

特徴は 純国産 コットン100%中性紙 中目で300g なのに 大変お値打ちです。

紙肌は、にじみやかすれの効果が得られやすい程よい粗さの。原料にコットンパルプを100%使用しているため、風合いが良く、保水性、耐久性にも優れています。

水と絵具を強くはじくので顔料が紙の表面にとどまり、色沈みのない発色が得られます。

保水性が高いため、ぼかしやにじみ技法をゆとりを持ってコントロールする事が出来ます。


ワトソン・ホワイトワトソンをお使いの方で、ワンランク上の紙をお探しの方にお勧めです。

サイズ(ドーサ  水はじき)の強さがよく似ているので、違和感なくお使いいただけると思います。 

■ワトソン Watson

アイボリーがかった色の高級紙です。コットン混合のパルプ紙です。

アイボリーの色味は最も強いです。

色の伸びが良い画紙です。

紙の表面がとても強く、消しゴムを使っても大丈夫です。水はじきが強いので、細かく描くより、ざっと描くのに向いています。

水はじきが気になる場合は、紙の表面を湿らせてから描くか、筆に多めに水と絵具を含ませて描くといい。紙目の種類はなく中目程度です。超特厚口(300g)ぐらいが波打たずにおすすめです。

 

ワトソン紙は、190g・300gのラインナップでしたが。新たに239gを出し

190gが廃番となりました。(190gのシート・ロールは継続中)

描画中の波うちを抑えることができる239gをお試しください。

■ホワイトワトソン White Watson

新しく発売されたワトソン紙の白い紙。

表面がとても強く、消しゴムを使っても大丈夫です。ワトソン紙と同様の特性です。

発色は少し鈍い感じがしますが、良いです。にじみ方はソフトな感じに仕上がります。

絵具の食いつきはあまりよくありません。

値段も手頃で練習用には最適な画紙です。

 

ワトソン紙は、190g・300gのラインナップでしたが。新たに239gを出し

190gが廃番となりました。(190gのシート・ロールは継続中)

描画中の波うちを抑えることができる239gをお試しください。

■ビファール VIFART (旧コットマン COTMAN)

皆さんおなじみの水彩紙 コットマン が中身そのままで名前が変わりました。その名も「ビファール VIFART」大変使いやすい水彩紙です。

紙目は荒目・中目・細目があります。紙目によって特性が若干変わりますが、

白く発色が良く、水はじきが強くてかすれの表現が出しやすい。紙が弱いのでマスキングは向かない。

荒目(Rough)赤茶:絵具のコントロールがしやすく、描画面上での修正や加筆、あるいは色の伸ばし、重ね塗りがしやすい。初心者でも使いやすい画紙です。ホワイトワトソンと良く似ています。

中目(N.P surface)緑:一番ポピュラーな紙肌で水彩ばかりでなく鉛筆・色鉛筆・コンテ・パステルなど多目的に使えます。

細目(H.P surface)青:発色は良く消しゴムの使用にも問題ない。水はじきが強くてかすれの表現が出しやすい。

 

中目に新たに300gが加わりました。今までの中目(緑表紙)は242gでしたが、描画中の波打ちがおきにくい300g(ベージュ表紙)ができました。お試しください。

■ワーグマン WIRGMAN

ワーグマンの特徴は強靭な紙面です、厚口(200g)特厚口(245g)超厚口(350g)のラインナップで、水彩画に欠かせない水洗いにも充分耐えられるように処理されています。

また、自然な風合いの白さは発色が大変良いです。

中目・細目の組み合わせの水彩紙で、裏表がなく好みに合わせて使い分ける事が出来ます。

■フォントネー

フランス製の画紙です。発色がいい紙で、少しアイボリーがかっています。平塗り、グラデーションがきれいに出ます。にじみを活かした作品に向いています。絵具が美しく広がります。吸い込みが良いので、一度塗った色は動かすことが出来ません。

紙が弱いので、マスキングの使用には不向きです。

現在、細目・中目は廃盤になってしまって荒目のみのラインナップです。

■キャンソン・ミ・タント

表面の凸凹が特徴で面白いです。純白な紙なので発色がきれいです。

水に強く、絵具の塗りを失敗しても、水たっぷりの筆で洗い流せます。

色の塗り重ねには向かず、さらっとした絵に向きます。乾燥・吸い込みが遅いので、紙の上で絵具を動かせます。

パステル用紙としても有名です。色のついた物も多数あります。

紙が薄いので水張りしても波打つことがあります。

■ニューブレダン

版画・水彩画用の中性紙です。 以前あった版画用紙のブレダンを コットン含有率を高めて保存性、強度を高めました。柔軟性・弾力性に富む紙質で、吸い込みがよく水にも強い、毛羽立ちがほとんどない

丈夫な紙肌です。

233g 紙目は中目から細目 になります。アイボリーの紙色が特徴的です。

■クラシコ5

イタリア ファブリアノ社の歴史ある高級水彩紙です。上質なコットンを50%使用し強靭な紙肌に仕上げています。消しゴムの削りにも強いです。紙の芯と表面に滲み止めが施されているため、水はじきは強めですが、素晴らしい発色が得られます。

インク適性もよく、細めなどは カリグラフィーなどにも適しています。

210g 細目・中目・荒目 の展開です