■アートシンキングに触れてみる

■アートシンキングとは何だろう

起業を考えられた方なら一度は目にしたキーワードだとは思いますが、最近少しづつ触れる機会の増えた「アートシンキング」とは何だろうか。社会のニーズを探っていく方法として、今まで一般的だった方法は顧客目線で必要なものを探していくやり方だったと思います。いわゆる市場に探りを入れて、自分の考えていることはどれほどのニーズがあるのかを見極めていく手法です。この手法のことをデザインシンキングと言っている方もいます。それに対してアートシンキングは直感的な自己表現から社会にアプローチをかけていく手法です。自分のひらめきに対して社会のニーズは後からついてくるといったやり方でしょうか。

では、何故いまアートシンキングが注目されているのでしょうか。

■アートシンキングという一つの選択肢を探ってみる

膨大な量の新しいサービスや商品が生まれては消えていく現代社会において、社会のニーズから新たな物を生み出していくことに行き詰まりを感じている部分があると思います。そこで今までと物事を生み出していく手法を変えて、自己のひらめきから何か生み出すことができないかということを探っていくのがアートシンキングなのです。私はこの手法はなにも起業に限った手法ではないと考えます。自分の内面にある物をアートシンキングという手法を用いることで整理されて分かりやすくなる。自分の長所や短所がより一層際立って見えてくると思います。

では、アートシンキングという手法をどの様に使っていけば良いのでしょうか。

■アートシンキング=自己表現のスタートライン

私が考えるアートシンキングとは、今まで使われてきたデザインシンキングと言われる様な市場からニーズを探し出していく様な手法に比べて具体的な答えが出ないと思います。では、何故そんな曖昧な答えしか出ない手法を用いるのか。それは導き出された曖昧な答えの中にこそ無限の可能性が秘めているからだと考えます。

アートシンキングというのは自己表現の一種です。アートというものがまさに自己表現であるのと同じ様にアートシンキングも自己表現を行うことでそこから何かを見出すという手法だと考えます。まずはどんな手段を用いても構わないので自己表現をしてみることでスタートラインに立つことができると思います。

では、自己表現をしてみましょう。でもどうやってやればいいの?

■いきなり自己表現はなかなか難しい

アートで自己表現をしてくださいと真っ白な画用紙を配られました、制限時間は2時間です。皆さんは手を動かすことができますか? これは本当に難しいことなんですよ。真っ白な紙から何かを生み出していくというのはかなり上級者にならないとなかなか難しいことです。では最初はどんなものから始めればいいか。

いろんなやり方があると思いますが、私が提案するやり方を紹介したいと思います。まずは、画像検索で「抽象画」を探してみてください。検索結果から直感で自分が気に入った抽象画を選びます。その抽象画に関しての作者や制作背景の様な情報はこの際無視してください。先入観が無い方がうまくいくと思います。自分が選んだ抽象画を使って思いついたことを手を動かして表現してみてください。例として、抽象画をみて感じたことを上げていくのも良いでしょう。または元の絵に自分で描きたしていくのも良いと思います。その時注意していただきたいのが、なるべくポジティブな発想のもとで進めていくことです。良い部分を見つけそれをさらに良い方向へと導いていくのです。

どうですか? 手を動かすことができましたか?

■私たちができるアートシンキングへの誘い

いかがでしょうか、アートシンキングという物を少し身近に感じていただけましたか?アートによる自己表現って身構えてしまうとかなりハードルは高くなってしまいますが、教科書の挿絵の落書き程度に考えると楽しそうじゃないですか?あの落書きってなかなかいいアートシンキングなんですよ。凄い傑作が生まれていますよ。アートシンキングをやってみるときに注意しなければいけない点を二つ上げておきます。一つ目は、正解を探さないことです。または正解という物を作らないことです。アートに正解はありません、感じ方は皆違います。だから誰かが作った正解は自分にとって全く意味を持たない物であることを理解しておきましょう。自分がどの様に感じたかが重要なんです。二つ目は、否定的な考えはしないということです。先ほど正解がないと行った様に導き出された答えに対して正解も不正解もないのです、なので表現に関して良い部分を探してそこをさらに伸ばしていく事を考えましょう。表現の良い部分を積極的に探していくことも自分のアートシンキングの力を高めていくことにつながると思います。

 

皆さんが少しでもアートに触れることでより豊かな考えができる様になれば、また違った扉が開くかもしれません。そのちょっとしたきっかけに当店がなれば大変嬉しく思います。